大学病院のハイテク化

今日は、所用で長崎市にある長崎大学病院(旧長崎大学医学部付属病院)に行きました。


平成23年まで、造成をしながら病院がハイテクになる事は非常に喜ばしいものの、大学病院のハイテク化は、様々な所で目を見張るものがあります。


病院入り口にある、診察受付機では、IDカードを入れると、自動的に診察シートがプリントアウトされ、その用紙を持って診察科に行く仕組みです。


8時過ぎに約100名近く並んでいた診察希望者の方は10分足らずでほぼまばらになっていたのは、私の目から見て非常に驚きでした。

4台の端末で1台が処理をするスピードは1分あたり2〜3人程度と考えると、すさまじい処理性能だと思うのです。

長崎市内では、長崎市民病院も同様な仕組みだったと思いますが、やはり大学病院の診察というのは受付が一つの競争に思えてなりませんでした。

もう一つの難関が、駐車場問題でしょうか


大学病院の駐車場は、集中ロック式ですが、なぜかゲート式ではありません。


通常は、チケットとゲートがセットになっているのですが、チケットは任意だったのです


理由は後で分かりました


「実は、割引券として使う為」だったのです。


1時間200円、一日あたり2400円が上限というこの駐車場も割引券を通せば1回100円となるリーズナブルさですが、それでも「有料」には変わりません。



大学病院内は、一つの町であると思うのが、銀行ATM(十八銀行店舗外)とコンビニ(ローソン)、弁当屋、パン屋、理容室などにはじまり、郵便局(いわゆる特定郵便局)が併設され、ATMや通常業務を行う為の収納業務も完備されているため、ほぼ平日の時間帯であればすべてが等しく利用できる事はただただ驚きです。

銀行ATMに限っていえば、引き下ろしについて見た場合、競合の親和銀行も相互乗り入れの関係もあり、現在は出金手数料が平日無料で利用可能となっています。


そう考えれば、ATMとコンビニと、郵便局というまさに「日常生活に不可欠な金融機関」がすべてそろっている事となり、便利な場所だと思いました。


そうなってくると、精算方法はどうなのか?と言えば


現金収納ではなく、精算機を使った方法に移行しているのが特徴でした


人間なら横領等のリスクがあがり決して良い事ではありません。

しかし、精算機ならば、決済も集計も機械的に行うため、不正を行う隙を与えません。


さらに、利便性向上のため、収納機では「クレジットカード」や「銀行キャッシュカード(Jデビット)」での支払いが可能となっているため、収納能力において、不利になる事は無いと言うことです。

手持ちの現金が無いけど、口座にお金がある場合や、クレジットカードで支払いたい方には大変便利なサービスです。

近年は、クレジットカードによる支払いは、ポイントが100円で1%還元といった会社も多く、病院側にとっても、貸し倒れのリスクを考えれば、カードによる支払いは、本来好ましくないものの、収納事務コスト(人件費)を考えれば、2〜3%の手数料支払いは、やむを得ない所があるのでしょう。
(料率については、推定であり、決済会社により異なります。1%前後の可能性もあり、一言に10%前後と言われる決済手数料であるとは、考えにくい側面があります)


支払いによる、簡便性は、現代人にとって魅力ですが、一方で、高額支払いが付き物の、病院において、今まで現金だったことがやはり不思議でなりませんでした。


病院のハイテク化が進む一方、高齢者が、このシステムにおいて利用可能か?と言う面は、いささか疑問に残ります。


そう考えた場合において、大学病院のハイテク化は当然としても、インフラ面においてどこまですばらしいかは

何とも言えない部分もあると言うことです。


病院内だけで、一日過ごせる事は確かですが、反面、人の往来が活発な場所である故、ハイテク化の動きは今後も注視して見ていきたいものです。

— posted by おおくす@ai2station at 10:46 pm   pingTrackBack [0]

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