伝家の宝刀〜組戻しについて

金融機関の取引において、あまり使いたくない事の一つに「組戻し」という取り扱いがある。
これは、いわゆる「イレギュラー処理」の一環であり、通常の処理ではない

 ここ最近、「組戻し」を行ったケースは、本来の目的から照らし合わせると、ちょっと事情が異なるように思える。

 その理由の一つに「業者」が返還請求に応じない場合の方法としてだ
 そんな事の為に「組戻し」を使う事は全くもって納得のいく話ではない。

 ただ、この組戻しという事自体は「通常の振込手数料」以上の費用が発生するので、状況次第では経費倒れになるのだが、
 
 通常の手続きと違い、組戻しが発生すると「銀行側」から「振込先」に対し、「依頼主」が返還請求を行う旨、連絡を入れる
(つまり、銀行が勝手に口座から引き去りを行うといった事は一切行わない)

 ただ、業者にしてみればこういった事が頻繁に行われてしまえば、たまったことではない。

 それほど、この組戻しという行動は「ここぞ」と言う時にしか使えないからだ。
 つまり、10000円振り込んだお金をくみ戻すと500〜1000円程度の手数料を銀行に支払わなければ行けない。
 10000円の組戻しを行っても、実際口座に戻るのは9000円前後になると言うことだ。

 全額となくとも、一部でも戻れば良いと思えば幾分か精神的にマシかもしれない。


 組戻しは、「使用方法」さえ、考えて使えば、相手に対して交渉のカードに使えるのだが


 ・・・もちろん、多用は厳禁であり

 1回使えば、次はこのカードは切れないと言うことをお忘れ無く・・・・


 どっちにしても、こういう事はあってはならないと思うし、出来れば使いたくない取引であるが

 現実は「不本意な形」で使う事になってしまう。

 幸いにも「電話取引」で組戻しが出来たが、本来は「書面」書いたり、捺印したりと、面倒な作業ではあるのですが・・・

 次が無い事を切に願おう

— posted by おおくす@ai2station at 06:40 pm   pingTrackBack [0]

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