ホスティングの移転とその段取り

レンタルサーバーで一番やっかいな事が「他社乗り換え」の段取りです。


ホスティング業界は常に同じ企業が取り扱うケースは少ないため、どうしても乗り換えというケースが発生します。


乗り換えるケースとして


*逼迫に伴う「大容量」系への移行
*コストダウンに伴う「エコノミー」系への移行
*サーバー会社破産
*ホームページ管理会社の都合

とほかにもいろいろあるがほとんどの場合は、逼迫して変更するよりも管理会社の都合による理由がかなりを占める。
私にとってみてもこのホスティングの移転について考えた際、リスクが伴う場合と難なくできる場合があるが、近年はやや特殊な手法でホスティングを管理しているためきわめて簡単な方法でサーバー移転を行う事が可能です。


特に問題になっているのが「データベースサーバー」を使うプログラムが非常に増えたこと。

私もこの問題について非常に頭を抱えており、移転を踏みとどまらせる理由の一つがここにあったのです。

ホスティング移転について問題になるのは

*メールアドレス
*データベース
*FTPアカウント
および
*契約料その他諸費用


といった部分であり、契約料等についてはこれまでより費用対効果が上がればこの点は言うまでもありません。
逆にうまくやっていけるとすればそれで十分でしょう。

その一方で、メールアドレス・データベースは似ていて異なる事情があります。

メールアドレスは利用者のパソコンに依存するため、原則論として「変更せずに済む方法」をとらなければいけません。

近年のホスティング業界の設定アドレスは
IDがメールアドレス、サーバーがmail.xxxxx.xxx という形になっているのでほとんど利用者のパソコンを変更もせずに移行は可能と判断して良いでしょう。

ただ、旧来のID方式(主にkddi)やアカウント方式(主にocn)が採用している方式は古くは多く使われていましたが、現在はこういった会社のアドレスの移行がきわめて困難となっており原則アドレス変更作業が伴うリスクがあります。

全国のホスティング会社としてはこういった部分をどうやって解消するかにかかっています。

逆に言えば、こういう方式(IDがメールアドレス)になっている場合は、利用者に負担をかけずにできる。という事になります。


次に、データベースです。

これは直接は利用者に関係の無い話であるため、私がいろいろ申し上げる必要はなさそうです。

ホスティング会社のサーバーのほとんどが外部からのデータベースを参照できる様になっています。

様々なサービスを提供するに当たってプログラムを供給しますが、データベースサーバーは通常、ホスティング会社から標準または有償で提供されたものを利用します。
しかし、これを外部で運用されたデータベースを利用する事はほとんどありません。

現在、私の会社では可能な限りデータベースは外部の会社を利用し、標準のデータベースを利用していません。

費用面で見た場合には少し疑問が残るかもしれません。

しかしながら、長期運用で考えた際にはデータベースが外部にあるというだけで運用管理に支障が出た事はなく、むしろ便利になったというのが現実です。

さらにサーバーの需要度合いに合わせて移行も簡単である故、最初は安いサーバーでテスト運用した後、逼迫した段階でいつでも移行できるというメリットは大きいと考えます。

非データベースサーバという考え方も勿論ありますが、便利なサービスを使わないのはもったいないです。


そういった長期管理の視点からサービスの分離化はますます広がるのではないかと考えます。


それ以外の点については、特段の事情が無い限り、問題が表面化する事はまず考えられません。


移転作業を一言にとって

成否の鍵を握るのは「契約条項」を正しく移転先事業者が認識している事

これにつきそうです

— posted by admin at 09:40 am   pingTrackBack [0]

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