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無線LANルーターの新しい配線手法。LANとWANの混在接続の事例

物事の発見や研究は、理屈で考えてもなかなか難しく、さらには常識という壁をどうしても越えられず、そのままになる事が多々あります。


さて、そんな中ふとした事で試みた配線事例を紹介します


一般的にADSLモデムやONUといった光ユニットをつなぐ際には、どうしてもダイアルアップ接続(実際はPPPoE接続)をもちいて、行う為、接続機器として「ルータ」を準備します。

このルータには、接続順番があり、モデムとルータをWANポートで直結し、パソコンはLANポートに接続します。

これは、単独の機器がモデム等と直結できる場合ならば、あまり考える必要はありません。
今回のように無線LAN機器をどうしても「見通しの良い場所」に設置しなければいけない事情がある場合と言う特殊なケースに限られますがLANを使い、給電する場合にも有効な策と考えられます。


通常の接続は

「インターネット回線(モデム)」→「ルーター」→「スイッチングハブ」→「パソコン等」

と言う流れをくみますが、この際のルータには「In」と「Out」に相当する「WANポート」と「LANポート」があります。
通常、WANポートは1つ、LANポートが4つですが、中にはWAN1つ、LAN1つといった機器もあります。

小規模(といっても私の会社も超小規模ですが・・・)な環境ならば、さほど気にとがめないレベルでしょう。

しかし、LANポートが5〜10(私のところですでに10超えている場合)使用する環境ならば、スイッチングハブが必要になり、さらに配線環境を見いだしていくならば、効率化は避けられません。


これまでの常識で行けば、モデムとルータは隣接した位置で無ければいけない。

と言う固定概念があり、良くも悪くも自由な発想?を阻害していた感じがします。


そこで今回のケースになるのです。

前述したとおり、「ルータ」にはInとOutが存在するのは周知の事実です。

しかし、スイッチングハブには原則「In」と「Out」が存在せず、どちらも「In」となり、「Out」となる性質である為、状況が一変するのです。


さて、今回試みた実験は、スイッチングハブにルータの「LAN」「WAN」とモデムの「WAN」ポート、それにパソコンをつなぎ、ネットに接続できるか?と言うあまりにも無謀な実験を行いました。

使用した機器は、iPhoneの時にもらったFONとBuffaloの5ポートハブ、後はONUユニット(BBIQ)を組み合わせて実験してみました。

本来の接続構成からして、いびつなのはスイッチングハブに「LAN」と「WAN」を両方接続している事。
スイッチングハブに「LAN」を接続する事は通常あり得るが、「WAN」を接続する事はまずない。
・・・と言うより「あり得ない」訳です。
なぜなら「WAN」=「モデム専用」という原則論からして、ルーターの多段接続をするならまだしも、本番接続では考えにくい
「LAN・WAN同時接続」です。

そんな訳で、接続開始


結果は


「成功」



そこで成功の理由を考えました。

インターネットのデータ通信は「パケット」と呼ばれる、情報を規則的な単位でやりとりします。
データ信号は、受け取る側(すなわちルータやパソコン等)で異なり、それぞれが必要とする信号を受け取り、発信しています。

今回のLANとWANとモデムをすべて並べて接続しても正しくつながった?要因として

DHCPが1つしか無かった(ルータ供給分だけ)

事がすべてのネットワークをうまくつなげられた事だろうと見ています。
逆に言えば、DHCPが無い方が確実で、あれば信号の混信で不具合が出てしまう。

と考える方が自然かもしれません。


今回のケースは今後の接続形態に対し、大きく影響を与えそうです。


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— posted by admin at 10:00 am   pingTrackBack [0]

FONルータの怪

相変わらずなソフトバンク配布のFONルータの件を洗いざらい考えてみると

Linus会員とAlien会員の違いは何か?
具体的な違いがみられず、昨日も触れたように「会員種別の詳細はFONサポセン」に尋ねるようにという指示自体がすでにおかしい訳です。


FONルータを実際に登録してみようと試みるも何度やっても登録ページにたどり着けず、その後の調査でわかったことはソフトバンク配布分はどうやらだめみたいで、正規にFONから購入したものでなければできない。というオチになったのです。


さらに、問題に拍車をかけているのが機械の状態でLinusかAlienを判断しているが、その状態を判定するのはソフトバンクでなくFONである。という無茶苦茶な回答でした。

私が一番警戒?している案件の一つに、FONコミュニティで登録した情報は「形骸化」して、実際には役立たない。ということ。

これは非常に怒り心頭になってしまうわけです。


ソフトバンクのサポセンにも強く申し入れたことですが、だったらFONじゃなく別のやり方をとってくれ。FONならFONでできることに対応すべきだと。

いろいろな面で、今回の謎がさらに増えたのが

FONルータの会員登録に含まれていた謎のドメイン「vodafone」
iPhoneを新規契約した場合に付与されるドメインはsoftbank.jp
この時点ですでに怪しさ満載ですが、原因は結局わからず。

Vodafoneドメインの区分がよりによって九州以外のエリアであるため、なおさら不信感が募るわけです。



いろいろありますが、今後のことを考えればまだ眠れない日々は続きそうです。

— posted by admin at 06:48 pm   pingTrackBack [0]

au版iPhoneとSB版iPhoneの徹底比較

au版iPhoneとSB版iPhoneが似て異なる部分はいくつかあり


どちらが良くてどちらが悪いとは考えていません。
電波の問題だけで見ると確実にau版がよさそうです。
ただ問題はiPhoneでどういうことを行うのか?と言うところになりそうで今日も取引先において「auに変えようと思うがどうか?」と意見を求められました。


au版iPhoneのメリットははじめに「電波」、次に「料金システム」があげられます。

多彩な料金システムがあるau版はパケット定額こそソフトバンクに比べ480円の価格差があるものの、従来通りのプラン選択ができる点では安心して利用できると思います。


一方、ソフトバンクはホワイトプラン(i)を基本としたパッケージとなっており最低料金プランとして
基本料金+パケット基本+パケット定額という3点セットが既定路線です。

料金面もほぼ互角ですから、違いは無いだろうと思いがちですが、いろいろと問題点がわかってきました。


その一つに「メールシステム」の違いです。

ソフトバンクのiPhoneはemailがsoftbank.ne.jpとi.softbank.jpの2つがあり、どちらへ送ってもメールがリアルタイムに届きます。

しかしながら、au版のiPhoneはezweb.ne.jpしか提供されず、メールの受信は手動が原則となるためリアルタイムに届いたかどうかを確認するすべがありません。

ezweb.ne.jpに相当するメールはソフトバンクではi.softbank.jpとなります。


この点をお客さんに説明したところ「参ったなぁ」ということで機種変更(いわゆる他社乗り換え)を断念する結果となりました。


ezweb.ne.jpのメールでauが特に便利だと思うのが「auone.jp」のメールアドレス。


KDDIの公式サイトにも利用推奨の案内が記載されていました。
私自身はauの携帯を使っており、メールもauone.jpを併用しています。

これがなぜ便利か?と言えば、ezweb.ne.jpに届いたメールがすべてauone.jpへ転送される仕組みとなっており、このメールはPCで受信できるのは勿論のこと、ソフトバンク版のiPhoneにも設定可能な為、auに届いたメールはすべてソフトバンク版のiPhoneで確認できる仕組みです。

これはかなり大きなメリットだと認識しています。


au版iPhoneへ移行するユーザーのうち今回の問題を購入後に知った方はかなり多いはずです。


単純に電波問題だけでauへ乗り換えた後、しまった!と感じたユーザーは多いはずです。


この問題は残念ながらあまり大きく取り上げられていません。
私もこの問題が解消されない限りはau版のiPhoneは買いだとは言えそうにありません。


単純に「スマホ」だから仕方無いでははっきり言いまして「片付けられる」ことだとは考えておらず、致命的だと思います。


携帯電話の良さだった「即時通知」機能が今回全く機能しないでは正直不便としかいいようがありません。


一方で「一日中アラームばかりなって迷惑だ」と言う意見も当然ですがあると思います。

それ故に「選択」できる仕様にするべきだと私は考えます。


たかがメール機能ですが、ソフトバンクと互換性があるとは言い難く今後の課題になると認識しています。


次期モデルにおいてこのメール問題を克服し、サービス向上が図られ、さらにソフトバンクと同じ通信方式を持つ、NTTドコモが発売するのは正直時間の問題と見ています。

MNPでソフトバンクへ持ち出すケースが多い昨今、NTTドコモがはじめた段階でサービスの構図は大きくかわるはずです。


むしろ私はNTTドコモでiPhoneが発売された時点でスマートフォン時代の幕開けとなり、国内メーカの熾烈な争いがさらに激化すると見ています。


これによって懸念すべき問題がいくつかあります。

一つはiモードのコンテンツ販売が激減することです。

今のスマートフォンでは、imodeのコンテンツが利用できない為、これまで定期的なコンテンツ販売も解約となり国内事業者が窮地に立たされるのではと思います。(勿論、auやソフトバンクも同様です)

こういった問題をどのように解決するかが今後の鍵を握ると感じています。


携帯電話の2台持ちより可能な限り1台で済ませたい。
これがユーザーの本音だと考えます。


アンドロイドが悪い印象を持っているのは、iPhoneに比べ「動作スピードが遅い」事でしょうか。

私自身iPhoneが好きというよりは「軽快な動作」+「料金が比較的低廉」である2つが理由です。
(いわゆる現実主義です)


このアンドロイドの問題が解消され、iPhone以外の端末が注目される為には打倒iPhoneではなく、

新しい「トレンド」を構築しなければと考えます。



ひとまず、au版iPhoneは「メール機能だけ目をつむってもらえば」十分利用価値のある端末だと思います。


私はむしろ、パケット契約は一切合切使用せず、電話のみ利用して、インターネットはwifi限定とする方がずっとメリットがあるのではと思うのです。


いずれにしても今後発売予定とされているWiMAX版iPhone

— posted by at 10:32 pm  

WindowsOSの謎に迫る? SLPについて

近頃パソコン屋らしくない話題が多かったので久々にパソコン屋らしいテーマを取り上げたいと思います。



WindowsOSは近年、ライセンス認証という形態による「シリアル番号チェック」が厳密化された事は記憶に新しい事と思います。


しかしながら一部のパソコンでは「ライセンス認証」が省かれてしまうケースがあり、その謎を調べて見たところ面白い情報がわかりました。


WindowsOSには「ライセンス認証省略システム」が搭載されています。


いわゆる「専用ライセンスキー」を入力する事で、自動的に「ライセンス認証を省略する審査」が入る仕組みになっています。


このライセンスキーは一般に公開されておらず、ほとんどの場合、インストールの段階で自動入力されているため普段目にする事は皆無に等しいと言って良いでしょう。


このライセンス認証システムはハードウェアをチェックし、自動的にパスワードを生成する仕組みです。


そのため、マイクロソフト側では「AというPCに入れたシリアルキー」と「BというPCに入れたシリアルキー」が同じでも、パスワード生成は異なるためライセンス認証でエラーが発生する仕組みです。

「ライセンス認証省略システム」はこの仕組みを応用した事で実現しています

すなわち「専用ライセンスキー」「一定のハードウェア」が合致したときに生成されるキーの状態で決まる仕組みとなっています。

マイクロソフトではこの機能の事をSLP(System Locked Pre-installation)と呼びハードウェアメーカに仕様を開示した上で、提供しており現在に至ります。

しかし、いくつかのメーカによってはライセンスキーをあえてSLP化せず、初回起動時の段階でハードウェアに添付したシリアルキーでライセンス認証をとるケースもあります。


普段疑問に思うWindowsの裏側をちょっとだけのぞいた気分になりました

— posted by admin at 11:16 pm   pingTrackBack [0]

ホスティングの移転とその段取り

レンタルサーバーで一番やっかいな事が「他社乗り換え」の段取りです。


ホスティング業界は常に同じ企業が取り扱うケースは少ないため、どうしても乗り換えというケースが発生します。


乗り換えるケースとして


*逼迫に伴う「大容量」系への移行
*コストダウンに伴う「エコノミー」系への移行
*サーバー会社破産
*ホームページ管理会社の都合

とほかにもいろいろあるがほとんどの場合は、逼迫して変更するよりも管理会社の都合による理由がかなりを占める。
私にとってみてもこのホスティングの移転について考えた際、リスクが伴う場合と難なくできる場合があるが、近年はやや特殊な手法でホスティングを管理しているためきわめて簡単な方法でサーバー移転を行う事が可能です。


特に問題になっているのが「データベースサーバー」を使うプログラムが非常に増えたこと。

私もこの問題について非常に頭を抱えており、移転を踏みとどまらせる理由の一つがここにあったのです。

ホスティング移転について問題になるのは

*メールアドレス
*データベース
*FTPアカウント
および
*契約料その他諸費用


といった部分であり、契約料等についてはこれまでより費用対効果が上がればこの点は言うまでもありません。
逆にうまくやっていけるとすればそれで十分でしょう。

その一方で、メールアドレス・データベースは似ていて異なる事情があります。

メールアドレスは利用者のパソコンに依存するため、原則論として「変更せずに済む方法」をとらなければいけません。

近年のホスティング業界の設定アドレスは
IDがメールアドレス、サーバーがmail.xxxxx.xxx という形になっているのでほとんど利用者のパソコンを変更もせずに移行は可能と判断して良いでしょう。

ただ、旧来のID方式(主にkddi)やアカウント方式(主にocn)が採用している方式は古くは多く使われていましたが、現在はこういった会社のアドレスの移行がきわめて困難となっており原則アドレス変更作業が伴うリスクがあります。

全国のホスティング会社としてはこういった部分をどうやって解消するかにかかっています。

逆に言えば、こういう方式(IDがメールアドレス)になっている場合は、利用者に負担をかけずにできる。という事になります。


次に、データベースです。

これは直接は利用者に関係の無い話であるため、私がいろいろ申し上げる必要はなさそうです。

ホスティング会社のサーバーのほとんどが外部からのデータベースを参照できる様になっています。

様々なサービスを提供するに当たってプログラムを供給しますが、データベースサーバーは通常、ホスティング会社から標準または有償で提供されたものを利用します。
しかし、これを外部で運用されたデータベースを利用する事はほとんどありません。

現在、私の会社では可能な限りデータベースは外部の会社を利用し、標準のデータベースを利用していません。

費用面で見た場合には少し疑問が残るかもしれません。

しかしながら、長期運用で考えた際にはデータベースが外部にあるというだけで運用管理に支障が出た事はなく、むしろ便利になったというのが現実です。

さらにサーバーの需要度合いに合わせて移行も簡単である故、最初は安いサーバーでテスト運用した後、逼迫した段階でいつでも移行できるというメリットは大きいと考えます。

非データベースサーバという考え方も勿論ありますが、便利なサービスを使わないのはもったいないです。


そういった長期管理の視点からサービスの分離化はますます広がるのではないかと考えます。


それ以外の点については、特段の事情が無い限り、問題が表面化する事はまず考えられません。


移転作業を一言にとって

成否の鍵を握るのは「契約条項」を正しく移転先事業者が認識している事

これにつきそうです

— posted by admin at 09:40 am   pingTrackBack [0]

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